星の王爺さま紹介ページ

星の王爺といっしょに、宇宙の旅へ
〜星空観測会ナビゲーター 苧側正明さんご紹介〜

星の世界へ導く案内人、苧側正明さんとは?


「星の王爺さま」の愛称で親しまれる苧側正明(おがわ まさあき)さんは、香川県丸亀市綾歌町出身の天文愛好家であり、星空の魅力を多くの人に伝える案内人として活動を続けています。


苧側さんが星と出会ったのは、昭和42年10月2日、19時2分。
流れ星の観測準備中、なんと目の前に隕石が落下するという劇的な出来事が起きたのです。
空から落ちてきた隕石は空中で3つに分かれ、そのうち1つは専立寺の本堂の屋根を転げ落ちました。この体験は、彼の人生を宇宙と結びつける「はじまりの瞬間」となりました。
この出来事がきっかけで、“宇宙病”にかかってしまったと語る苧側さんは、以来50年以上にわたり、流星の観測・研究・普及活動を続けています。

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苧側(おがわ)という名字にこめられた歴史

苧側(おがわ)という名字は、明治8年に制定された「平民苗字必称義務令」によって正式に名乗るようになったとされています。
そのルーツをたどると、讃岐山脈の山間部に古くから住んでいた人々の中に、苧側家の先祖がいたと伝えられています。
西長尾城が建てられる以前からこの地に暮らし、自然とともに生きていた――そんな背景を持つ名字です。

現在、「苧側」という姓は全国的にも珍しく、大阪などにわずか数軒ある程度だそうですが、発祥の地はここ讃岐(香川)。まさに地元に根ざした由緒ある名字といえるでしょう。

「苧(お)」という字は、イラクサ科の多年草を指します。
この植物は、東アジア一帯に広く分布しており、昔はその皮をはいで繊維をとり、麻袋や下駄の鼻緒などの生活用品として使われていました。
昭和中期ごろまでは、多くの家庭の庭先で栽培されていたほど、身近な植物だったのです。

苧側という名字には、自然とのつながりと、生活の知恵が息づく歴史が込められています。
そんな名字を持つ苧側正明さんが、今も変わらず、夜空という自然と私たちをつなぐ役割を果たしてくれている――そこにはどこか、運命的な流れを感じます。

所属・肩書き

日本初 電波(50MHz帯)による流星観測を始める
日本流星研究会会員
公益財団法人日本宇宙少年団 リーダー
昭和44年、日本で初めてアマチュア無線を使った流星電波観測を始めた
2009年軌道投入された、西日本初、香川発の大学衛星「空海」製作にたずさわる。
e-とぴあクラブ協議会元会長、日本スペースガード協会、日本アマチュア無線連盟、
かがわ宇宙教育推進協議会、日本流星研究会
西日本初 大学衛星(デブリ回収実験衛星)「空海」の製作にあたる
四国初 JAXA宇宙教育リーダー
e-とぴあ・かがわ クラブ協議会元会長
準星のソムリエなど

活動実績

星空ガイド歴30年、香川県内外での講演・出舞授業など多数
宇宙少年団リーダー26年

星を“聴く”という観測スタイル


苧側さんの観測は、望遠鏡だけではありません。
彼はなんと、アマチュア無線の技術を活用し、電波で流星をとらえる方法を昭和44年から実践してきました。
FM放送や無線の周波数を利用し、電波が流星の尾で反射される瞬間をとらえるという、非常に高度な観測法です。
この手法により、曇り空や昼間でも観測が可能となり、科学的な流星観測が一般市民にも身近なものとなりました。

毎月開催!星の王爺の星空観測会


【星の王爺さまの星観測】
毎月 第 1 土曜日
時間:19:00~21:00
場所:栗熊コミュニティ駐車場

天体観測会 Q&Aコーナー

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Q1. 星ってどうやって見るの?望遠鏡を使うの?

星にはいくつかの種類があります。たとえば、自分で光っている「恒星(こうせい)」、太陽の光を反射して光って見える「惑星(わくせい)」、そして夜空を流れる「流星(りゅうせい)」などです。
観望会では、流れ星は肉眼で探し、恒星や惑星は望遠鏡や双眼鏡を使って観察します。
望遠鏡をのぞくと、月のクレーターや星雲まで見えることもありますよ。

Q2. 星の知識がないけど大丈夫?

まったく問題ありません。観測会では「星のソムリエ」や「星の王爺」など、わかりやすく星のことを教えてくれる案内人がいます。星座の見つけ方や望遠鏡の使い方など、初めての方でも楽しめるよう丁寧に説明してくれますので、安心してご参加ください。
分からないことがあれば、ぜひ質問してみて下さいね。

Q3. 何歳から参加できるの?小さい子でもいい?

小さなお子さまもご参加いただけます。
ただし、観測会では大きな望遠鏡を使用するため、走ったり触ったりしないように注意が必要です。
保護者の方といっしょに、静かに星空を楽しんでいただければ安心です。
ご家族での参加も大歓迎です!

Q4. どんな人が参加していますか?一人でも参加できますか?

観測会には、小学生からご高齢の方まで、幅広い年代の方が参加されています。
おひとりでのご参加も大歓迎です。静かな夜空を、じっくりと楽しみたい方にもぴったりのイベントです。
なお、夜の開催となりますので、小学生などお子さまは保護者の方とご一緒にご参加ください。

Q5. 宇宙には星が何個あるの?

宇宙には、数えきれない数があります。
私たちの地球がある「天の川銀河」だけでも、約2,000億個以上の星があるといわれており、宇宙全体にはそれよりももっと多くの銀河が存在しています。
まさに想像を超える世界が広がっています。

Q6. 人工衛星って肉眼で見えるんですか?

はい、見ることができます。
特に大きなもの、たとえば国際宇宙ステーション(ISS)は、明るく光って空をゆっくり移動する様子が肉眼ではっきりと見えることがあります。
実は、小さな人工衛星でも、条件が良ければ(例えば20cm×20cmほどのサイズでも)光を反射して見えることがあるんですよ。

Q7. 星空ってどの季節が一番きれいに見えるんですか?

空気が澄んでいる季節は、星がくっきりと見えやすくなります。
特に冬や秋、また夏の空気が安定している日には、星空がとてもきれいに見えることが多いです。
PM2.5や水蒸気などが少ない、空気が乾燥している夜が観察にはおすすめです。
季節ごとに見える星座も変わるので、どの時期もそれぞれの楽しみ方がありますよ。

Q8. 流れ星って毎日見えるの?

実は流れ星は、毎日地球に50〜100トンほど降り注いでいると言われています。
ただし、目に見えるかどうかは条件次第。空が暗くて澄んでいる夜や、月明かりが少ないときに見つけやすくなります。
特に、しぶんぎ座流星群・ペルセウス座流星群・ふたご座流星群・おうし座流星群といった「4大流星群」の時期は、多くの流れ星が観測されます。
また、流星は夜明け前の時間帯(明け方)に多く見られる傾向があります。早起きして空を見上げると、きっといいことがあるかもしれませんよ。

Q9. 星って全部同じに見えるけど、どうやって区別するんですか?

星は一見すると似たように見えますが、よく見ると色や明るさ、位置が少しずつ違っています。
まず、星には青白く光るものや赤っぽく見えるものなど、色の違いがあります。
また、夜空は「88の星座」に分けられていて、星はその星座の中の位置で区別されます。
さらに天文学では、星の位置を「赤緯(せきい)」と「赤経(せっけい)」という天球上の座標で正確に表しています。
観望会では、こうしたポイントもやさしく紹介していますので、ぜひ一緒に星の個性を探してみましょう!

Q10. 夜空に見えるすべての星は、星座の一部なんですか?

はい、基本的に太陽・月・惑星・小惑星などを除く星は、すべて何らかの星座の領域に含まれています。
夜空は「88の星座」に分けられていて、それぞれの星はその星座の中に位置しています。
つまり、星空を見上げるときに見える恒星のほとんどは、どこかの星座の一部なんですよ。

観測会での風景

参加者の声

参加者

月って、こんなに表面がクレーターだらけなんだ。

参加者

夜空にはさまざまな天体があるのですね。白鳥座のくちばしのアルビレオのような色違いの星が接近して並ぶ二重星、一生に一度見えるか見えないか80年に一度の、かんむり座の星変光星、星の一生に関係する星雲と星団。おもしろいですね。

参加者

人工衛星がいっぱい通過して行きました。今に宇宙に出られなくなるのではと思いました。

参加者

今日の月まで40万kmと聞きました。一瞬で行けるように開発したいな。

苧側さんが撮影した天体写真


 2025年7月30日、苧側正明さんが口径3cmの小型望遠鏡(Seestar S30)を使って、メシエ天体M13の撮影に成功しました。
 このときの撮影時間は5分間。通常のカメラのように一瞬で撮れるわけではなく、星の光を少しずつ集めていく「長時間露光」という方法で、宇宙の淡い輝きをとらえます。

 たった3cmという小さなレンズでも、時間をかけて丁寧に観測すれば、遠くの天体の姿をしっかり写すことができます。


 星空を見上げても、肉眼では見えない宇宙の姿があります。
 こちらの写真は、苧側さんが2025年7月30日に特別な天体撮影用の望遠鏡「Seestar S30(口径3cm)」を使って撮影したものです。
 映っているのは、「メシエカタログ」という星雲や星団のリストの中のひとつ、M8(通称:干潟星雲)です。
約6分間かけてじっくりと撮影することで、私たちの目では捉えられない美しい宇宙の姿が浮かび上がりました。


2025年7月30日撮影
 専用の小型望遠鏡「Seestar S30」(レンズの直径3cm)を使い、約10分かけて撮影された写真です。
 写っているのは、メシエカタログに登録されている天体のひとつ「M27(アレイ星雲)」で、肉眼では見ることのできない、美しい宇宙の姿をとらえています。

「上を向いて歩こう」

 夜空が段々と明るくなり子どもの頃のような天の川が見えなくなっているのは残念です。しかしながら、コンピュータ技術は進み、小さな望遠鏡でも星雲・星団も処理することにより普通に写真にすることができる様になりました。昔のようなカメラテクニックは必要ありません。指示すると望遠鏡が勝手にそちらに向いて撮ってくれます。
 多くの日本人宇宙飛行士と対談させていただきましたが、宇宙飛行士を目指すには1番に人間性であると思います。2番目は多くの知識人であること。若い方は宇宙飛行士にチャレンジしてみましょう。